シチュエーションから選ぶ

工事現場は作業範囲が広く、作業音も大きく響くため、簡単な指示や情報共有すら容易ではありません。また、危険の多く潜む工事現場では、万が一の事故に備えて、すぐに連絡が取れる環境づくりが必要不可欠です。
無線機があれば、現場監督からの指示や作業員からの報告を、十分な音量で速やかにはっきりと聞き取ることができるようになります。現場の規模に応じて、最適な通信範囲のものを選びましょう。
また、工事現場では様々な作業を行うため、粉塵や水滴に強く、耐久性の強い無線機がおすすめです。

迅速で正確なサービスを提供しなければならない飲食店では、店内状況の把握に無線機が多く使われています。無線機での情報共有により、料理完成からお客様へ提供するまでのブランクの軽減、ひいては店舗の混雑解消など店舗経営に大きく役立ちます。
常にお客様対応をしているホールと調理を行う厨房では、接客・調理の妨げにならない軽量・小型の機種が人気です。最近では、お店の雰囲気やグループなどに合わせてボディカラーを選べる機種も増えています。

大声での指示や連絡が憚られる介護施設や病院でこそ、無線機の出番です。大きな声を出すことなくスマートにコミュニケーションを図ることができます。
医療機関では迅速な対応が求められるため、インカムが人気です。従来のナースコールや内線に取って代わり、重要な情報を瞬時に一斉連絡できる点が重宝されています。しかし、ものによっては出力が大きく医療機器に影響を与えてしまう可能性があるので、影響を考慮し、使用場所などについては事前に確認しましょう。
無線機による一斉連絡は、幼稚園でも同様に役立ちます。大勢の園児の面倒を見る先生たちは、子どもから目を離すわけにはいきません。簡単な操作ですぐに連絡が取れる無線機なら、活躍が期待できます。

落ち着いてじっくり絵画や彫刻を鑑賞できるよう、静粛さが求められる美術館。このような場所では口元で音を拾える無線機により、鑑賞の妨げにならずに連絡を取り合うことができます。チケットブースや館内、事務室など離れた場所でも伝えたい相手だけに通信することが可能です。 また、スタッフ間だけではなく、ガイドツアーでの活用にも適しています。専用のイヤホンをお客様が装着すれば、ガイドが装着したインカムを通して、耳元で説明を聞くことが可能です。チャンネルを変えることで、別グループとの混信を避けられるので、お客様は美術品の説明をより集中して聞くことができるでしょう。

移動手段としてカートを使用することの多いゴルフ場では、スムーズな運行管理が必要です。広大なコースでプレーするため、通信範囲の広い無線機が活躍します。無線機があれば、プレーの進行状況の把握、強風や雷発生時の一時避難誘導など、スタッフとマスター室間の素早い連絡が可能です。
ゴルフにおいては、打球が当たる事故や移動中の捻挫などの怪我、長時間にわたるプレーによる体調不良などが懸念されます。無線機は、そのようなトラブル時の対応にも役立っています。

自治会や町内会では、お祭りなどのイベントが多く開催されます。多くの来場者がいる現場では、スタッフ間のスムーズな情報共有が必要です。離れた場所に一斉に情報を伝達できる無線機があればトラブルの際も迅速に対応可能です。
無線機は地震や台風などの災害時にも大いに役立ちます。避難誘導の際、通信障害を受けることなく、送信ボタン一つで連絡が取れるからです。
確実な通信手段である携帯用無線機を、緊急時のために用意しておくことをおすすめします。